- 翻訳会社に登録したけど仕事の依頼がない
- 継続して依頼してもらえない
- これから翻訳者を目指したいけど仕事がもらえるか不安
翻訳会社に登録したての翻訳者さん、もしくはこれから翻訳者を目指そうと思っている方で、このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
翻訳会社の規模にもよりますが、大手の翻訳会社であれば登録している翻訳者数は3,000〜6,000名と相当な数になります。
でも、実はその中で実際に稼働している翻訳者は5〜10%程度ということをご存知ですか?
コーディネーターが依頼する翻訳者は大体決まっているのです。
なぜ固定の人にしか依頼しないの?
選ばれる翻訳者になるにはどうしたら良いの?
この記事では、翻訳会社でコーディネーターとして10年以上勤務した僕が、翻訳コーディネーター目線からみた「依頼したい翻訳者の特徴」について詳しく解説していきます。
この記事を読むとこんなことがわかります。
- 翻訳コーディネーターが発注したい翻訳者の特徴9選
- 翻訳コーディネーターが発注したくない翻訳者の特徴7選
- 依頼してもらえる翻訳者になるにはどうしたらいいの?
くん太
- 北海道から上京し、都内某翻訳会社で翻訳コーディネーターとして10年勤務
- 現在はWebライターとして活動中
通りすがりのウシ
- たまに通りがかってはなにかとツッコミをいれてくる
- 普段は牧場でのんびり草を食べている
翻訳会社から翻訳者への発注の流れ
一口に翻訳といってもさまざまな種類がありますが、ここでは「実務翻訳(産業翻訳)」の一般的な仕事の流れを紹介いたします。
ソースクライアントから翻訳会社へ発注依頼が発生します。
ソースクライアントから依頼を受けると、翻訳コーディネーターが原稿内容やスケジュール、クライアントが要求する品質レベルなどに応じて依頼する翻訳者を選定し、打診します。
翻訳コーディネーターの仕事内容について知りたい方はこちらの記事をどうぞ
翻訳者は翻訳会社から送られてくる原稿やクライアントの要求事項、参考情報、スケジュールなどにしたがい翻訳を行い、成果物を翻訳会社へ納品します。
翻訳会社は翻訳者から訳文を受け取ると、訳抜けや誤訳、ケアレスミスがないか翻訳内容を確認します。
会社によっては校正作業を他の作業者(校正者)へ外注したり、必要に応じてレイアウト調整などの編集作業を行います。
翻訳会社からクライアントへ翻訳物を納品します。
納品後クライアントからフィードバックをもらうことがあります。
その場合、翻訳会社のコーディネーターから情報共有の連絡もしくは修正対応の連絡がきます。
このような流れになっています。
翻訳会社から依頼をもらうためには、翻訳コーディネーターが翻訳者を選定する段階であなたが候補として選ばれる必要があります。
登録したのに依頼がないのはなぜ?
翻訳会社に登録するためには通常、トライアルを受けて合格する必要があります。
翻訳トライアルについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
めでたくトライアルに合格し、翻訳会社に登録できても
- 待てども待てども翻訳会社からの依頼がない。
- ようやく依頼が来て納品したが、その後また依頼が途絶えてしまった。
ということがあると
「これってどういうこと?」
「翻訳の内容がよくなかったの??」
と不安になりますよね。
翻訳会社からの発注がない理由はいくつか考えられます。
▲気になる箇所にジャンプできます。
一つずつ解説していきますね。
本当に翻訳案件がない
あなた自身には全く問題はなくても、たまたまそのタイミングに翻訳会社に適当な案件がないという可能性です。
案件が発生しても、文書の分野や内容によって他の翻訳者が適切と判断される場合もあります。
こればっかりは翻訳会社もクライアント次第なのでどうにもできません。
もしあなたの手が空いてしまっているのであればその旨を連絡すれば、別のクライアントからの依頼を回してくれたり、他のコーディネーターに声をかけて案件を紹介してくれる可能性もありますので、アピールしてみると良いでしょう。
登録翻訳者がたくさんいて埋もれてしまっている
翻訳会社には日々新しい翻訳者がトライアルを受験して登録しています。
コーディネーターには新しく登録された翻訳者の情報は流れていますが、数が多くて把握しきれず埋もれてしまっている可能性があります。
これは翻訳会社でも常に問題としている課題で、新しく登録された翻訳者さんに依頼が回るようにさまざまな取り組みをしています。
登録したのに依頼がない場合はその取り組みがうまくいっていない可能性もあるので、やはり登録者の方から「手が空いているアピール」の連絡をすることで依頼につなげられるでしょう。
翻訳の実務経験が不足している
トライアルの結果が良くてもいざ翻訳コーディネーターが発注しようとしたときに、実務の実績がまったくないと依頼をためらってしまいます。
登録したばかりだと実績が無いのは当たり前なのですが、最初のうちはコーディネーターもあなたの品質や対応面がどうなのかわからず不安なので、ついつい慣れているいつもの翻訳者さんに依頼するということが結構あります。
小さな案件でも良いのでコツコツと実績を積んでいくことが大切です。
あなたの得意な分野や文書、経歴などをアピールし、発注依頼連絡を定期的にしていくと効果的です。
トライアルや納品した翻訳物の品質が良くなかった
トライアル時の品質や、直近の納品物の品質が悪く、コーディネーターに警戒されている可能性があります。
チェック内容をフィードバックしてくれることもありますが、コーディネーターはかなり多忙なためフィードバックの共有まで手が回らない場合の方が多いでしょう。
翻訳者にしたら、チェック工程で修正が入ったのならなるべく共有してほしいですよね。
ただ、なかには「フィードバックに納得できない」とトラブルになるケースもあり、コーディネーターにすると慎重に対応する必要があるのです。
もし「品質が悪かったのかな?」と気になる場合は思い切って翻訳コーディネーターに聞いてみましょう。フィードバックをもらえるかもしれません。
翻訳コーディネーターが発注したい翻訳者の特徴9選
ここからは翻訳コーディネーターが発注したい翻訳者の特徴を解説していきます。
なお、これらをすべて満たしていないとダメというわけではありません。
一部でも当てはまっていれば発注したくなる可能性が高いです。
返信が早い
翻訳コーディネーターの手配は翻訳者をアサインすることから始まります。
すべてが急ぎの案件というわけではありませんが、早く翻訳者を確定しないと次の工程の手配やクライアントの納期に影響するため、「できるだけ早くお返事がほしい」と考えています。
また、翻訳者の納期を確認してからクライアントに翻訳納期を伝えたり、見積もりを提出するという場合もあります。
「どのくらい早くほしいのか」は手配している案件によっても変わりますが、理想としては数十分から2時間以内くらいです。
打診の連絡が夕方以降であった場合を除いて、遅くても当日中にはお返事がほしいというのが本音です。
翻訳者だっていろいろ都合があるし四六時中メールをチェックしていられないよ
わかります・・。
日中は就業中で連絡ができない、など翻訳者さんの事情を共有いただいている場合はもちろん翻訳コーディネーターも把握しています。
それでもクライアントからの依頼が「大至急」ですぐさま手配しなくてはならないときがあります。
ときにはメールの返信すら待てずにお電話で打診をすることもあります。
お電話だとどうしてもタイミングによってつながらないこともありますが、そのときは次の方へ電話、だめならまた次と、つながった人に依頼をします。
「本当は受けられたのに電話にでられなかったばっかりに依頼がもらえなかった」ということになりそう・・。
そこは本当に申し訳ないと思いますが、やはり連絡のとりやすい人からアサインしていくことが多いです。
すぐに納期の確認が無理な場合は「現在外出中なので戻り次第お返事します。◯◯時までには御返事ができます」などのご連絡をいただけると安心感もあり、しっかりした人、信頼できる人という印象を与えられます。
品質が良い
あたりまえですが品質はとても重要で、翻訳コーディネーターは「高品質の翻訳者に依頼したい」と考えています。
ただ実際にはクライアントの希望納期の都合上、品質だけにこだわってはいられず、スピードがあり、キャパシティがある翻訳者を優先する場合もあります。
翻訳の質が100点ではなくとも、品質が安定していることで翻訳コーディネーターはその翻訳者の実力を把握しやすくなります。
この人にお願いすればこのくらいの品質で上がってくるということが把握できていると、アサインできる案件をイメージしやすいため依頼がしやすいです。
あまり詳しくない、または苦手な分野の打診があったら、品質を確保できなさそうであれば思い切ってその旨を伝えて断ってしまったほうが、コーディネーターの印象はむしろ良かったりします。
専門性がある
品質にもつながりますが、翻訳コーディネーターは依頼する文書について「専門性がある翻訳者に依頼をしたい」と考えています。
例えばまだ登録したてで実績が少なくても、翻訳者のバックグラウンドなどから依頼文書に対する専門性があることがわかれば、発注依頼をすることは多々あります。
なにかしらの専門性を持っている翻訳者の方はできるだけ詳細に翻訳会社に伝え、アピールすると発注につながるかもしれません。
フィードバックされた内容を守ってくれる
フィードバックに対して柔軟に対応し、内容を次回以降ちゃんと守ってくれる翻訳者さんは重宝されます。
フィードバックの内容が次回以降の翻訳時に反映されていないと、同じ指摘を繰り返しクライアントからの信用にも関わるため、翻訳コーディネーターからの依頼は遠のいてしまいます。
逆にしっかり次回に反映してくれる翻訳者に対しては信頼度が上がり、安心して依頼できる翻訳者として認識してもらえます。
フィードバックの対処法について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
キャパシティがある
依頼する案件によるので必ずというわけではありませんが、同じスケジュール感でも「より多くの分量に対応してもらえる翻訳者」のほうが発注依頼をしやすい、という場合があります。
品質重視で納期はたっぷりもらえるということもありますが、多くの場合は厳しいスケジュールで対応することになります。
そのため、どうしてもキャパシティがある翻訳者に依頼が偏る傾向があります。
なお、キャパシティやスピード重視案件のときは、品質についてはそれほど重要視されない場合があります。
とはいえ自分のキャパシティを超えて受託してしまい、品質に著しく影響が出てしまうと本末転倒なので、自分のキャパシティを把握しておくのは重要ですね。
短納期にも対応してくれる
クライアントの依頼の中には、翻訳会社に発注して翌日に納品を希望する、もしくは当日中に納品を希望する、というような「超特急案件」が存在します。
そのような場合、とにかくその短納期に対応してもらえる翻訳者さんを探して打診をしていくことになりますが、なかなかそのようなスケジュールで対応してくれる翻訳者は少ないというのが現実です。
そのため、「短納期に対応してくれる翻訳者」はコーディネーターからとても重宝されます。
短納期案件は分量が少ないことも多く、1件1件の金額は少ないですが、コンスタントに依頼を受けることで「年間での発注金額」がかなりの金額になっている翻訳者も多くいます。
突然連絡がきてすぐに特急で対応しなくてはならないのは精神的にもキツイだろうなぁと思いますが、もしその方が得意!という方でしたらぜひ短納期対応可能であることをアピールしてみてください。
手が空いたら連絡をくれる
「今比較的手が空いておりますのでなにかお手伝いできることがありましたらご連絡ください」という連絡を翻訳者の方からいただくことがあります。
「こういった連絡をすることは迷惑がられるのではないか」と思われる方もいるかもしれませんが、翻訳コーディネーターにするとむしろありがたいです。
もし依頼できる案件が手元にあれば、「あ、いま手が空いているんだな、それならこの案件をお願いしよう」となりますし、案件がない場合は周りのコーディネーターに「◯◯さん、いま手が空いているみたいですよ」と情報共有して、そこから依頼が発生するということもあります。
また、手が空いている翻訳者さんに案件を依頼できないことが続くと「うちから依頼がないので他の翻訳会社に登録して離れてしまうのではないか」と心配になり、依頼しようという意識が働きます。
手が空いたときにこまめに連絡をするという手法はおすすめです。
しっかりリサーチしてくれている
「リサーチ力」は翻訳者にとって不可欠なスキルの一つです。
産業翻訳では専門性の高い文書を翻訳するため、内容を正しく理解した上で「業界専門用語」なども適切に翻訳を行う必要があります。
それらの専門用語や固有名詞などの調査、さらには原稿の文書はどんな場面で使われるのかといった背景の調査など、調べることは多岐に渡ります。
そういった調査をしっかりしてくれて正しく翻訳してくれる翻訳者はコーディネーターからも信頼され、この人なら安心と思ってもらえます。
逆に、こういった調査をおろそかにしてしまうと、「よく調べてくれない人」というレッテルを貼られてしまいかねないので注意が必要です。
翻訳支援ツール(CAT)や機械翻訳(MT)にも柔軟に対応してもらえる
最近では翻訳支援ツール(CAT)や機械翻訳(MT)を翻訳工程に取り入れて効率的に翻訳作業を行うということがだいぶ一般的になってきました。
翻訳者にとっては作業が便利になる反面、翻訳会社からその分単価を下げられるという場合もあり複雑な心境かもしれません。
新しい技術は今後もどんどん進歩していき、翻訳会社や翻訳者の作業環境は変化していくでしょう。
そういった変化に柔軟に対応してもらえる翻訳者は常に重宝されます。
「翻訳支援ツールは自分の翻訳スタイルに合わない」
「機械翻訳を利用するのは嫌だ」
という翻訳者の方も一定数おりますが、翻訳支援ツールや機械翻訳を「利用してくれる翻訳者」と「利用してくれない翻訳者」がいた場合、当然翻訳コーディネーターは「利用してくれる方」にアサインします。
もしどうしても使用方法がわからない、苦手という方は翻訳コーディネーターに相談してみましょう。個別の研修などを用意してもらえる可能性もあります。
CATツールってなに?という方はこちらの記事もどうぞ。
翻訳コーディネーターが発注したくない翻訳者の特徴7選
ここからは翻訳コーディネーターが発注したくない翻訳者の特徴です。
こちらは逆に「1つでも当てはまっていると依頼したくないブラックリスト入り」してしまう可能性があります。
▲気になる箇所にジャンプできます。
納期に遅れる
翻訳会社にとってクライアントの納期は絶対です。
納期に遅れることはいかなる理由があろうとも会社にとって信用問題となります。
そのため、翻訳者の納期が遅れることは非常に重要な問題です。
通常、翻訳工程の後には校正者によるチェック作業や、レイアウトの修正作業などの工程が入ります。
翻訳コーディネーターはそれらのスケジュールを組み、作業者を手配し、クライアントへの納期を設定しています。
翻訳の納期が遅れるとそれら後工程の作業者スケジュールをすべて組み直さなくてはならず、それらの作業者さんたちにも多大な迷惑をかけてしまいます。
やむを得ず納期が遅れてしまう場合は、発覚した時点ですぐにコーディネーターに連絡するようにしましょう。
連絡がとれない
発注したくなる翻訳者の特徴で「返信が早い」という点を挙げましたが、返信が遅いとかじゃなくてそもそも「連絡がとれない」、「返信が無い」という方がまれにいます。
連絡が取れないことが何度か続いてしまうと、「この人は返事をくれない人」という認識がコーディネーターにも広がってしまい、発注依頼が発生しなくなってしまいます。
どうしても返事を返せなかった場合は、事情を説明した上でお詫びのフォローメールを入れておけば「あぁ、その時はたまたま連絡がとれなかっただけか」ということでだいぶ印象が変わりますよ。
申し送りコメントが多い
翻訳の納品時に、ファイルに不明点や申し送り事項などをコメントで残してくれる翻訳者さんがいます。これ自体は大変ありがたいことです。
ただ、まれにコメントがやたらと多い方がいます。
どのくらい多いのかというと、もうほんとにファイルがびっしりコメントで埋め尽くされているという感じです。
翻訳コーディネーターはそれらのコメントをすべて確認し、次の工程の作業者へ伝えるべき情報やクライアントへ申し送りするべき情報などを精査する必要があります。
コメントが多すぎるとその作業に膨大な時間がかかってしまい、次回以降「あの人はコメントやたら多いから依頼したくないなぁ・・」ということになってしまいます。
本当に伝えるべき内容と、そうでない内容を分けて、必要な情報に絞って伝えると良いかも知れませんね。
プライドが高い
言いたい放題言わせてもらって大変恐縮ですが、あくまでもこれまでのコーディネーター経験にもとづいて率直に思ったことを書かせてもらっています・・。
翻訳者の中にはとてもこだわりが強く、気難しいと感じてしまう方もいらっしゃいます。
クライアントや翻訳会社からのフィードバックに対して激しく反応し、抗議してきたり、渡している参考資料に「納得がいかない」と従ってくれなかったり、本当にいろいろな方がいらっしゃいます。
翻訳会社が送るフィードバックや参考資料は必ず100%正しいというわけではなく、翻訳者からのご指摘が正しいことももちろんあるのですが、コーディネーターもやはり人間なので、そういった気難しい翻訳者さんにはあまり依頼したくないと考えてしまいます。
ケアレスミスが多い
スペルミスや訳抜け、誤訳などが多い翻訳者はコーディネーターも警戒します。
スペルミスはWordのチェック機能を使ってもチェックできますが、そういったケアレスミスが多いと「この翻訳者は確認をしていないのか?」と不安になってしまいます。
納期がない案件でも必ず納品前には見直し、ケアレスミスがないかの確認をすることをおすすめします。
打診をしてもよく断られる
これはタイミングの問題もあるので申し訳ないのですが、打診をしてもお断りされることが続いてしまうと、打診自体をしなくなってしまうことがあります。
翻訳コーディネーターはとにかく「早く」翻訳者を確定し、次の工程の作業者も手配しなくてはならないため、よく受託してくれる翻訳者さんに連絡をしやすいのです。
お断りをしても次にまた打診してもらえるようにするには、「早い返信」と、「今回はこういう理由でお受けできません」という理由の説明、「いつ以降なら仕事を受けられる」というスケジュールについても伝えると効果的です。
上手な翻訳依頼の断り方を知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
ドタキャンをされる
体調など、やむを得ない事情はあるかと思います。
ただ、ドタキャンを一度でもやられると次回以降の依頼にかなり影響すると言わざるをえません。
急な体調不良や身内の不幸など、事情によっては本当にやむを得ませんが、中には「原稿をよく見ずに受託しましたが、よくよく見ると内容的に対応できませんでした。」というご連絡をいただいたこともあります。
ドタキャンはソースクライアントにも迷惑をかけかねないので、案件を受託する際は慎重に判断することをおすすめします。
Q&A
翻訳会社に登録したての翻訳者さんが気になるであろう疑問をQ&Aにしてまとめました。
- 翻訳者にTOEICスコアは必要?
-
TOEICスコアだけでは「翻訳者」としての実力を表す指標になりません。TOEICのスコアは参考程度にしかみていないというのが本音です。
- 翻訳の実務経験がないと依頼はもらえないの?
-
翻訳の実務案件がないと依頼をためらうことはありますが、スケジュールなどの条件面や対応の丁寧さなどで「この人に依頼してみよう」と発注につながることは多々あります。
- 対応不可、または自信がない文書や分野に対しては断ってもいいの?
-
はい、内容的に対応不可の場合はちゃんと断ってくれたほうが「しっかりした人、安心できる」と好印象です。
- フィードバックされた内容に納得がいかないときはどうしたら良いの?
-
どのように納得できないのか、自分の見解はどうなのかを連絡していただいて全然構いません。ただし、丁寧な対応を心がけましょう。
まとめ
翻訳コーディネーターとして、「発注したい」と思われる翻訳者の特徴を解説してきました。
「発注したい」と思われる翻訳者の特徴
- 返信が早い
- 品質が良い
- 専門性がある
- フィードバックされた内容を守ってくれる
- キャパシティがある
- 短納期にも対応してくれる
- しっかりリサーチしてくれる
- 翻訳支援ツールや機械翻訳(MT)にも柔軟に対応してもらえる
すべてを満たすパーフェクトな翻訳者さんは本当にまれです。
上記の中で対応できそうなものを確実に対応するだけでも翻訳コーディネーターへのポイントは確実に上がります。
登録したのに仕事がない!と悩んでいる方の参考にしていただければ幸いです。
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